腰痛になるとシップを貼りますか?

腰痛になると、よく痛みを感じている箇所にシップを貼っている人がいます。しかし、実際には痛みを感じている箇所には痛みがない場合がほとんどです。

どこかの筋肉の部位から、或いは体のゆがみから痛みが発生しているかというときちんと見極めた上で、見当違いない箇所のシップを貼らないと効果が得られないのです。

例えば、坐骨神経痛になると、大体、腰回りから足首のほうまでずっとシビレや痛みだ出てきます。

ところが、「坐骨神経痛の原因はどこにあるのか」といれば、答えは小殿筋つまり臀部にあるのです。

そのため、腰回りや脚にシップを貼ってもまったく効果がないので、もし貼るとしたら臀部に貼るべきです。

あとは梨状筋といって、お尻の筋肉の中に一番太い坐骨神経が貫通しているので、そのあたりに貼っても効果があります。

ちなみにシップというのは、単に冷感覚と温感覚などの体感をハッカ成分や唐辛子成分などで刺激しているだけなので、温湿布にしても冷湿布にしても、さほど効果に違いはありません。

ただし急性の問題や捻挫など、明らかに熱感や腫れを持っている場合は冷湿布または、直接氷などで冷やしてください。

ぎっくり腰になって病院にかかると、医師からまずレントゲンやMRIを撮ることを勧められます。その結果椎間板ヘルニアが見つかれば、「ヘルニアを持っているので、これが腰痛の原因ですね」と確定診断されます。

ヘルニアを持っていても特に問題はありません。しかし一度でもそのように診断されてしまった人は、腰痛を再発した際、「ああ、ヘルニアが悪さをしているのだ」というように、そこに原因を求めてしまうのです。

人によっては、「私はヘルニア持ちだから」などと自己紹介する人もいたりして、それが脳に刷りこまれて痛みの認知を歪曲させていまったりもします。

あとは周りの人達から、「ぎっくり腰というのは、一度やるとクセになるよ」と言われ続けているうちに、「私は腰に持病を抱えているのだ」と思い込んでしまうこともあります。

もっとも実際に、そういった思い込みがなくても腰痛を繰り返す人は少なくありません。なぜ腰痛を繰り返してしまうのかといえば、根本的に人間は一度身に付けた習慣やクセがなかなか抜けないからです。

つまり、何らかの習慣的な体の使い方のクセが、痛みを引き起こしているんです。

ただし、1回目と2回目の腰痛は、実は全く別物です。そのため、「私は腰痛持です」と口にしている人というのは、「私はずっと、風邪が持病なのよ」と自己紹介しているようなものです。

これを分かり易く説明すると、人間というのは生涯のうちに何度も風邪を引いた際に、最初かに引いた風邪を繰り返し引いていると思い込んでいるのと同じことなのです。

各個人が持っている体の使い方のクセや、心のクセ、思考のクセというのは、実は、その人の生き方そのものを表しています。

風邪で深刻になる人が滅多にいないのは、「風邪はいつか治るものだ」と誰もが理解しているからです。同様に、腰痛も「そのうち改善するだろう」

と気軽に考えられれば、むやみに恐れる必要はないのです。

参考にして下さいね(^^)/

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