腰痛と骨盤

腰痛で来院される患者様は、「腰が痛くなったから腰をみたください。」という思いを訴えられます。しかし、体は繋がっているので腰が痛いからといって腰だけに原因があるわけではありません。

「腰が痛い」というのは、あくまで結果であり、原因はほかのところにある場合が多いのです。極端な言い方をしてしまうと、腰が痛いのは腰が悪いのではなく、ほかの部分が悪いから腰が痛くなった、ということです。

膝が痛いのをかばって歩いた、足首の捻挫をきちんと治していなかったせいで歩き方にゆがみが生じ、それが腰痛につながった。このようなケースは驚くほど多いのです。

もちろん、腰そのものを診て、「どのように痛みが出ているのか?」という事は調べますが、治療のために大切なのは、「今痛みが現れているところ」ではなく、「痛みの原因となる悪いところ」を改善していくことなのです。

でしたら、悪いところ、すなわち「腰痛になる理由」はどこにあるのでしょうか?

当院が考えている腰痛になる理由は次の3つです。

①体のゆがみ
②血流の悪さ
③姿勢の悪さ

私は、この3つを改善することで、ほとんどの腰の痛みはよくなると考えて、日々施術を行っています。

腰痛に悩むほとんどの人が、体のゆがみを抱えています。では、理想的な背骨の形とはどのようなものか、皆さんはご存知ですか?

良い姿勢を表現するときに「背筋をまっすぐ伸ばして」という言い方をしますが、このときのまっすぐとは、1本の棒のようにまっすぐにするという意味ではありません。

理想的な背骨の形は、緩やかなカーブを描いています。このカーブがあるという前提で、「まっすぐ」という表現を用いているということをご理解ください。

このカーブは「背骨の生理的湾曲」と言い、S字カーブとも呼ばれています。立っ生活をしている人間にとって、この緩やかなS字カーブは、とても大切な役割を担っています。

その役割とは、この緩やかなカーブが体の重みを分散させてくれているという

ことです。もし、なんらかの原因でこのカーブが崩れると、その分散がうまくいかず、1カ所に負担がかかってしまうことになります。

この要因となるのが「背骨のゆがみ」なのです。

見るからに背中が丸くなっている猫背の方はもちろん、一見胸を張っているけれど、お腹の突き出た姿勢の方も、すべて背骨の緩やかなカーブを崩していることになります。理想的なS字カーブが描かれていれば、体の重みをそれぞれの腰椎で支えてくれるので、1カ所に負担がかかってしまうということはありません。

つまり、正しいS字カーブをキープし、背骨をゆがませないことが、腰痛回復の第一歩なのです。

最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)/

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