呼吸の重要性は古くから語られていますが、最近では身体面よりも精神面での働きが注目されています。
呼吸で体の機能が改善するのはもちろんのこと、性格や思考まで変化することもあります。
現代人は、身体活動量の劇的な減少によって、体のエンジンである心臓と肺の機能が低下していると言われています。
また、多くの人が猫背で腹部を圧迫した状態で暮らしているため、横隔膜を使った本来の呼吸ができなくなってきています。
横隔膜を働かせる代わりに、胸郭に付着する首と肩の筋肉を使って吸気量を補おうとしていますが、
この代償的な呼吸パターンだと、慢性的な首や肩の凝りが生じてしまうのです。
呼吸と姿勢は常に連動しています。一方が悪くなると他方も悪くなります。姿勢の改善なくして呼吸の改善はありません。
上体を起こして適切な呼吸パターンを習得すれば、全身に届けられる酸素の量が増して、細胞の活性化を促すだけでなく、首や肩の凝りも改善されます。
呼吸の役割
私達の体は、絶え間なく働き続ける自律神経の働きによって、呼吸・循環・消化・発汗・体温調節などの機能調節が無意識下で行われています。
このような生命維持する働きを「ホメオスタシス」と呼びます。ホメオスタシスは、人の「生命維持装置」といえます。
この生命維持装置のうち、意識によって明確に変化させられるのは呼吸だけなのです。
だからこそ、呼吸法には、健康法として特別な意味と価値があるのです。
私は、呼吸のパターンを「痛みを呼び起こす上下の呼吸」「運動に適した左右の呼吸」「リラックスする前後の呼吸」の3つに分類しています。
痛みを呼び起こす「上下の呼吸」
上下の呼吸とは、息を吸ったときに肩が上がる悪質な呼吸のことです。この呼吸パターンの人は、息を吸う度に首の前面が緊張して、スジが浮き上がっています。猫背の方に多く見られる呼吸です。
運動に適した「左右の呼吸」
左右の呼吸とは胸郭の下部を左右に広げて呼吸する「正しい胸郭呼吸」のことです。
胸郭呼吸のメリットは、腹式呼吸と比べて腹圧を維持しやすいので、体幹を安定させたまま動けることです。
そのため、日常動作やスポーツ時に適した呼吸なのです。
リラックスする「前後の呼吸」
前後の呼吸とは、腹を膨らませたり、へこませたりする腹式呼吸のことです。
赤ちゃんのときは誰でも腹式呼吸をしているのですが、成長とともに呼吸パターンにばらつきが生じ、中高年になると腹式呼吸をしている人は減ってしまいます。
この前後の呼吸は、心をリラックスする効果があります。
不思議なもので人は深い呼吸をしながら怒ることはできません。
10秒かけて腹を膨らませた後、15秒以上かけて息を吐いたら、どんな怒りもただちに収まってしまいます。
参考にして下さいね(^^)/
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