腰痛は意識そのものである

腰痛が慢性化してしまった場合、いつ、その痛みから解放されるか分からないので、いつも不安を感じるようになります。

痛みというのはあくまでも主観的なものです。

実際には同じ刺激が加わっても、痛みの感じ方は人によって違ってきます。つまり、痛みというのは、単に組織に損傷を受けた状態を指しっているのではなく、そこに何らかの痛みに対する情動が加わって初めて「痛い」と感じるものなのです。

例えば、交通事故などで足を1本失ってしまっているのに、ごく稀にその状況に気付かない方というのがいます。

そのような場合には、「あれ?足がないぞ」と本人が気付いたときになってようやく、「ぎゃあ!痛い}というように痛みを認知します。

これは極端な例ですが、普段の生活の中でも刃物でスパッと切ってしまったときに、切ったかどうかわからないくらいの傷だと、そのときには気付かなかったりもします。

痛みというのが単体で機能していれば、組織損傷が起こった時点で「痛い」となるはずです。しかし実際には、「大量の血を見てしまった」とか「何か大変なことが起きたぞ」と本人が自覚できて初めて、痛みを認知できたり、痛みを増幅したりするのです。

また、痛みというのは人によって敏感な人もいれば、反対に鈍い人もいます。

例えば、周りの人たちから「こらはひどい」などとマイナスの言葉をかけられたり、実際の事故現場を目にしたり、あるいはぎっくり腰を経験した人が「グキッ」という音を耳にするだけでも、即座に脳内の痛みの活動領域が発火していることが機能MRIで確認すると、変わるでしょう。

あるいは、医師や周りの人達の表情を読み取って、「口では大丈夫と言っているけれど、本当はかなり大変な事態なのでは」と疑心暗鬼に陥ってしまうこともあります。

その結果、一度でも腰痛を発症したことがある人や繰り返し腰痛を起こしている人が、「また、あの痛みが再発したらどうしよう」「きっとまた腰痛が起こるに違いない」と思い込むことによって、さらに痛みが増してしまうのです。

また、身体構造的に何も問題がない場合でも、「痛い」と認知されている状態を自分の中で再現すれば、実際に痛みが出ることも珍しくはありません。

常に痛みを抱えている人というのは、たとえ症状が改善されて何の問題がなくても、痛みの記憶のほうが強いと「痛い」と認識してしまうのです。

そうすると、「どこにも問題はありませんよ」と言われても、本人には痛みの認知が残ってしまっているので、なかなか改善しなくて非常に厄介なあのです。

よく「痛みに強い人」とか「痛みに弱い人」といった表現をしますよね。それは痛みの閾値の違いによるものです。

そのため、痛みに非常に敏感な人だとちょっとした刺激でも痛いと感じますし、これが痛みに強い人の場合だとかなり強く押しても痛くなかったりします。

ところが、痛みというのは慢性化すればするほど閾値が下がってしまって、どんどん痛みに対して敏感になってしまいます。

そのため最初は痛みにかなり強かった人でも、慢性化するにつれて徐々に痛みに対する耐性がなくなってしまって、ほんの少しの刺激でも痛みを感じてしまうようになるのです。

参考にして下さいね(^^)/

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