腰痛と足首

ちょっと無理をしたときだけ腰痛が出るけど、マッサージに行けば治るとか、安静にしていれば治るというタイプの方がいます。

また、これといって施術をしていなくても「痛みは我慢できる範囲だ。だから、我慢している」という方もいます。

この方たちは、「どうせ自分の腰痛は回復しないから、一生腰痛と付き合いながらやり過ごそう」と考えているかもしれません。

しかし、本当にそれでよいのでしょうか?

軽くても、腰痛をそのまま放置した状態にしたおくと、歳をとってから寝たきりになるリスクが高まります。

少しでも腰痛がある方は、寝たきり予備軍を呼ばれます。

そう聞くと、「腰痛が悪化して、寝たきりになるということですか?」と思うかもしれませんが、そう単純な話ではありません。

腰痛の問題点は、足首にあります。
腰痛になる方のほとんどが、足首が硬いのです。

足首というのは、普段からよく歩く習慣がある、足首をきちんと動かして正しい歩き方をしている方以外は、なかなか柔軟性を保てる場所ではありません。

さらに、ほかの関節と同様に加齢とともに柔軟性を失っていくので、放っておくとどんどん硬くなってしまう一方なのです。

足首の硬さを測るのは、正座です。私がおすすめしているのが、左右のかかとをつけて座るという形です。

そうする事で、ちょうど足首の関節を目いっぱい伸ばすことになります。慣れていない人はとたんに「足首が痛いです!」と悲鳴を上げられます。

これこそが、足首の柔軟性がなくなっている証拠です。

3~5歳の幼児に正座をさせてみても、そんなことは言いません。しっかりとかかとをつけた正座をさせても、足首を伸ばした正しい姿勢をとることができます。子供の足首はそれほど柔らかいのです。

それが、大人になり、年齢を重ねていくとどんどん硬くなっていきます。

腰痛がある方、足首が硬い方には共通の「歩き方の問題」があります。それは、つま先中心の歩き方をしてしまっているということです。

足首が硬いと、地面を蹴る力が弱くなるので自然と歩幅の狭い歩き方になってしまい、無意識のうちにつま先から足を着く歩き方になります。

また、腰痛がある方は、少し体をかがめて歩きがちなため、かかとよりも足元に体重が乗ってしまうのです。

正しい歩き方は、先にかかとを地面に着けてから、つま先で蹴るという、足の裏全体を効果的に使った歩き方です。

足首に柔軟性のある歩き方は、意識することなく、自然とこのような歩き方ができているのです。

最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)/

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