肩こりとストレス

現代人の「肩こり」の原因には、ストレスによる心身の緊張があります。

よどんだ空気と騒音に囲まれ、朝から晩までパソコンやスマホを見続ける、電車に乗ればみんな疲れてピリピリしている・・・

われわれ現代人の生活はストレスにまみれています。いつも気が休まらずなんだかイライラしているのは、生活のなかで多くのストレスにさらされているからです。

ストレスを受けると、人は不快症状に対して防御しようとして「身構え」ます。

体を緊張させて身構え、ストレスをブロックしようとするのです。

聞きたくない話を聞かされそうになったときは耳を閉じ、見たくないものを見なければならないときは目を閉じ、よどんだ空気にさらされたときは鼻や口を閉じてブロックします。

電車の中で、ヘッドフォンで音楽を聞いたり、マスクをするのはストレスが入ってこないようにするための無意識の防御ともいえます。

ストレスをブロックしようとして身構えている時のことを思い出して下さい。

目、鼻、口、耳を緊張させると同時に、肩と首をギュッと緊張させているはずです。実はこのときの肩と首の緊張が、現代人に起こっている肩こりの大きな原因となっているのです。

そして、それには、神経の仕組みが関係しているのです。

ストレスを受けた時、われわれはそれに付随して起こる心身の不快症状を生命への危機として、防御しようとします。

防御反応は生命維持の中枢である脳幹で起こります。脳幹は、脳と脊髄の境目の部分、頭と背骨の境目の部分に位置します。

ストレスを感じたときは、まずこの部分が緊張するのです。

そして、脳幹からは、目、鼻、口、耳、顔面、内臓などの働きを調整する12対の「脳神経」が出ています。

心身がストレスを受けて脳幹に緊張が生じることで、12対の脳神経それぞれが支配する体の部位に緊張やこわばりが現れます。

たとえば、目が疲れる、顔面がピクピクと反応する、内臓がキリキリと痛むなどが代表的な症状です。

ストレスへの防御反応は、脳神経12対に関連する体の部位の連合した反応として現れます。たとえば、目が固まれば首も内臓も緊張して固まります。

つまり、目、鼻、口、耳が緊張すると、それとセットになって肩こりに関連する筋肉も緊張するのです。

この状態になると、肩をもんだだけでほぐれることはありません。

改善法として、たとえば、首が緊張している時に、首ではなく目をほぐすことで結果として首の緊張を和らげるといったことが可能です。

つまり、肩こり筋を緩めるには、肩そのものではなく、目、鼻、口、耳などから働きかけることが有効ということです。

参考にして下さいね(^^)/

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最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)/

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