皆様の中には、肩こりの原因を「筋力不足」と考えて、筋トレに励んでいる方がいるかもしれませんね。
筋トレをすれば、重い頭を支えるのが苦ではなくなり、前かがみの姿勢にならなくてすむという考え方です。
筋肉をつけることは、悪いことではありません。しかし、ただ筋肉量を増やすだけでは、かえって肩こりが酷くなる場合もあります。
ここでは、そんな筋トレの害についてお話したいと思います。
筋トレというのは、筋肉を収縮させるのを繰り返して、大きくしていく作業です。筋肉は収縮すると硬くなります。
鍛えるばかりで弛緩させなければ、筋肉は硬くなる一方です。
ギュッと固く絞ったおしぼりが水を吸わないように、硬くなった筋肉には体液が浸透しません。「水」が循環しない筋肉には、必要な酸素や栄養素が供給されず、疲労物質がたまっていきます。
つまり、筋肉は「量」よりも「質」が問題なのです。いくら筋肉ムキムキでも、硬い筋肉ばかりでは、「水」を循環させるポンプにもならず、お荷物でしかありません。
筋肉に本来の役割を果たしてもらうためには、筋トレをするよりも、筋肉を緩める、「筋ゆる」をするほうが先決です。
そうは言っても、「筋肉をつけなくては老化してしまう」と考える人は多いでしょうね。
たしかに年齢を重ねると筋力が衰えますが、筋肉をつけたからといって老化現象が現れないわけではありません。
赤ちゃんを見てください。まったく筋肉を鍛えていない「ふにゃふにゃ」な体なのに、肩こりも腰痛もありませんよね。肌もみずみずしくてシワひとつありません。
実のところ、筋肉は鍛えなくても、赤ちゃんのように「ふにゃふにゃ」にゆるめるだけで、筋肉には酸素と栄養がいきわたり、十分育つのです。
むしろ、柔らかい筋肉のほうが力を発揮できます。
そして、肩こりを改善するために、ストレッチをする人も多いと思います。両腕をグーッと上に引き上げたり、肩甲骨を後ろに思い切り反らしたり、普段伸ばさない部分を伸ばすと、気持ちいいですよね。
でも、残念ながらその気持ちよさは一時的なものです。筋肉には、引っ張られると反動で引っ張り返そうとする働きがあります。
筋肉の中には、筋紡錘という、筋肉の伸び具合を感知する受容体があります。これにより、筋肉が激しく伸ばされると、反射的に引っ張り返す力が働きます。
だから、むやみに筋肉を引っ張ると、筋肉の引っ張り合いが起こり、過緊張に陥ってしまうのです。
あなたが、「肩こり」・「首痛」・「頭痛」などの不調でお悩みでしたら是非一度、かたの整骨院で「体の歪み」を改善してみませんか?
あなたのご来院をお待ちしております。
最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)/
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