「肩こり」になっているとき、頭はどんな感じでしょうか?
「ボーとしている」「ピリピリしている」「モヤモヤしている」など、頭がうまく働いている状態であることは少ないのではないでしょうか?
またそんなときは、目、鼻、口、耳もうまく働いていないはずです。視界がぼんやり、音ははっきり聞こえない、鼻も効かず、ろれつが回らない状態となっているかもしれません。
これには理由があります。
肩こり筋と目、鼻、口、耳は、脳幹にある脳神経により支配されており、これらがバランスをとって協調することで脳の適切な「覚醒」が保たれています。
つまり、肩こり筋が過剰に緊張すると、目、鼻、口、耳の働きも悪くなり、結果として脳が覚醒を保つことが出来ず、頭が「ボー」とした状態になってしまうのです。
長時間テレビやパソコンを見た後に、目が疲れて頭もぼんやりしているのはまさにこの状態をあらわしています。
一方、目、鼻、口、耳に働きかけることで、脳の覚醒状態を適切に保つことができることが知られています。例えば、目であれば一点を凝視して緊張させるのではなく、適切な緊張が保たれるような眼球の動きを行う。
あるいは、耳であれば内耳を適切に刺激するような音を聞く、などの方法が有効です。これらの方法で覚醒が保たれている時は脳神経のバランスも適切に保たれているので、そこから支配を受ける肩の筋肉も程よいバランスにあるといえます。
逆にいうと、肩こりの改善は、脳を覚醒させて、頭を冴えた状態にする効果があるともいえるのです。
ここで、肩こりを解消させつつ、脳を覚醒させるのにより効果的な方法をご紹介します。
それは「片足立ち」です。片足立ちになると体はバランスをとろうとして平衡感覚を司る内耳神経が刺激されます。
脳神経の1つである内耳神経の活性化は、脳幹への刺激となり、脳の覚醒状態を適正に保つ効果があります。
大事なプレゼンや面接など、リラックスはしたいけど頭は冴えた状態にしておきたいとき、その前に片足立ちを行ってください。よい結果が期待できるはずです。
次にストレスとの関係性です。
「あの人の話を聞いていると、なんだか肩が凝る」
そのような思いをしたことは、誰もがあると思います。人間関係も「身構え」の防衛反応を引き起こすトリガーの1つ。
しかし、本来の神経系の仕組みで考えると、人間を含む哺乳類は誰かと一緒にいるだけで気持ちが落ち着いてリラックスできるはずなのです。
ワンちゃんやネコちゃんを抱っこしていると、柔らかさや温かさが伝わってきて気持ちがいい、あの感じです。
重要な仕事を抱えて緊張が続いていても、仲間と飲みにいけば、ホッと一息リラックスできる、副交感神経がきちんと機能していればそうなるはずです。
しかし、実際には飲み会での社交がストレスになって、かえって緊張を高めてしまうというようなことがあります。
このような人間関係の不全は、副交感神経のスイッチが壊れてしまっていることが原因かもしれないのです。
参考にして下さいね(^^)/
最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)/
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