あなたは、リンゴを丸かじりしますか?
全くと言ってよいほど、現代人はリンゴを丸かじりしなくなりました。リンゴを丸かじりするためには、前歯を使います。
ところが、リンゴを適当な大きさに切り、奥歯で咀嚼する食習慣が根づいてしまったようです。
加えて、食事でも硬い物を噛むことが少なくなりました。
食事に並ぶ食べ物はどれも軟らかく調理され、前歯でかぶりついたり、引きちぎったりする必要がなくなったからです。
その結果、奥歯ばかりで物を噛むようになりました。いつも奥歯で噛む習慣がついていると、奥歯の筋肉が常に緊張しています。
その緊張が強烈に脳にインプットされ、寝ている間にも奥歯で食いしばる習慣が身についてしまいます。
特に、眠っている間の食いしばりは強烈になります。奥歯ばかりで噛む方は、一般的に首の後ろが常に緊張してパンパンに張っています。
顎が下がると、気道がふさがれやすくなります。そうなると酸素が不足し、上を向いて眠ることができません。
顎が下がらないよう、横向きで寝ることがほとんどです。
それでも酸素が十分に確保できないと、無意識に顎を前に出したり、大きく歪めたりして酸素を確保しようとします。
この状態で食いしばったり歯ぎしりをするために歯がすり減ったり、顎が痛くなったりするのです。
食いしばりには、食いしばりやすい噛み合わせもあります。口には、その人がどのように生活してきたかのすべてが現れます。
幼い頃から軟らかい物ばかりを食べる。食べる時は奥歯ばかりで噛むか、左右どちらかで噛む。頬づえをつく。寝るときは横を向いて寝たり、うつぶせで寝る。
テレビを見ながら食事をする場合でも、テレビがどちら側にあるかで噛む位置が変わります。
他にも、舌がいつも下の顎に乗っている。唇にいつも力が入って梅干し状になっている。
こうしたことが、顎の位置、歯並びと噛み合わせ、食いしばりに影響してきます。
姿勢が悪く、体が歪んでいるため、噛み合わせが悪くなって顎がずれてくる、あるいは、顎がずれているため噛み合わせが悪く、体が捻じれて歪みが生じる・・・
これはもうニワトリとタマゴの話と同じで、どちらが先ということはいえません。
しかし、顎のずれと体の歪みは相互に作用し合い、連動していることは確実です。食いしばりはその結果と考えることもできます。
顎関節症、体の歪み、つまり姿勢。現代人が注意するポイントだと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)/
お電話ありがとうございます、
かたの整骨院でございます。